

FOV(視野角)
FOVとは?ゲームにおける意味と重要性
ゲームを始めてすぐに気づくのは、フレームレートの低さやテクスチャのズレ、動きの不自然さといった部分です。ですが、プレイ中ずっと影響を与えるのに、意外と意識されない要素もあります。
その一つがFOV(Field of View)です。FOVとはゲームでの視野角を表し、画面に映る範囲を示します。視野の広さが変わるだけで、ゲームの操作感や没入感は大きく変化します。
ここでは、ゲームにおけるFOVの意味と役割について、わかりやすく解説します。
FOVとはゲームでどんな意味を持つのか?
FOVとは、ゲームにおいて「プレイヤーの視野範囲」を意味します。画面上にどこまで見えるかを示すもので、数値は水平や垂直の角度で表されます。
実際には、ゲームでは主に「水平FOV」が使われ、垂直方向の視野はそれに合わせて調整されます。
たとえば、現実の人間の視野は、水平方向で約135度、垂直方向で約180度とされています。しかし、ゲーム画面は限られているため、FOVはこれよりも狭く設定されるのが一般的です。
視点の位置やゲームのジャンルによって、適切なFOVは変わります。たとえば、一人称視点のFPSと、見下ろし型のRPGでは、求められるFOVも異なります。
ゲームジャンル別おすすめFOV早見表
特徴/観点 | 日本語の「ソーシャルゲーム」(SNS連携型ゲーム) | 英語圏の “Social Gaming”(交流を中心としたゲーム) | 両者に共通する点 |
主な意味 | SNSプラットフォーム上で動作し、友達招待やギフトなどの連携機能を持つゲーム | 他プレイヤーとの交流や協力・対戦を通じたゲーム体験を重視するゲーム | オンラインでの交流要素を含む |
例 | モンスターストライク、パズドラ(初期)、怪盗ロワイヤル、GREE/モバゲー系ゲーム | Fortnite、Among Us、Clubhouse Games、Words With Friends | Clash of Clans、FarmVille、PUBG |
技術的基盤 | 主にスマホ・SNS連携アプリ、ブラウザゲーム中心 | PC・モバイル・コンソール問わず広範囲 | インターネット接続、マルチプレイ |
交流方法 | フレンド招待・ランキング・ギフト送信など間接的 | チャット、ボイス、協力プレイ、リアルタイム対戦など直接的 | 他プレイヤーと関わる機能あり |
マネタイズ | ガチャ・アイテム課金・スタミナ制 | 広告収入・バトルパス・スキン販売など | 無料プレイ+課金要素あり |
FOVはゲームプレイや快適さにどう影響するか
FOVは、ゲームにおける操作性と快適さの両方に関わる重要な要素です。
たとえば、FOVが広いと、より多くの情報が画面に映り、周囲の状況が把握しやすくなります。これは、対戦型シューティングゲームやオープンワールドゲームなどで特に有利です。
逆に、ホラーゲームではあえて狭いFOVが採用されることがあります。視界を制限することで、不安感や圧迫感を演出するためです。
また、人は画面との距離に応じて、自然と一定の視野を期待しています。FOVがそれと合っていないと、酔いやすくなることがあります。このため、「FOVスライダー」と呼ばれる調整機能があるゲームでは、自分の環境に合わせてFOVを設定できるようになっています。
FOVの広さとゲームの処理性能の関係
FOVを広げると、画面に表示される情報量が増えるため、ゲーム機やPCの処理負荷が高くなる傾向があります。そのため、グラフィックの滑らかさやフレームレートに影響することもあります。
PCゲームでは、グラフィック設定を細かく調整してFOVによる負荷を軽減できますが、家庭用ゲーム機では自由に設定できない場合もあります。
最近では、コンソールゲームにもFOVスライダーが導入されつつありますが、FOVを広げることで処理が重くなるという課題は完全には解消されていません。
とはいえ、FOVを自分で調整できることは大きな利点です。ホラーゲームでは視野を狭くして臨場感を高めたり、広げて画面酔いを防ぐなど、ゲームジャンルやプレイスタイルによって最適なFOVは異なります。
特に、VRゲームが普及している今、FOV設定の重要性は今後ますます高まるでしょう。