

DPS(ダメージ・パー・セカンド)
攻撃は最大の防御―ゲームの世界でもよく使われる考え方です。
相手にどれだけダメージを与えられるか。その重要な指標のひとつが「DPS(ディーピーエス)」です。
「DPSとは何か」「どんな意味や役割があるのか」、ゲーム用語としての使われ方を見ていきましょう。
DPSの基本:1秒あたりのダメージを表す指標
DPSは「Damage Per Second(1秒あたりのダメージ)」の略語です。
キャラクターや武器が1秒間にどの程度ダメージを与えられるかを示す数値で、「dps とは ゲーム」で検索されるほど基本的な概念です。
特にMMORPG(大規模多人数型オンラインRPG)では、訓練用の人形に攻撃を加えて、DPSを測る専用ツールでダメージの平均値を確認することがよくあります。
この数値が高いほど、高難易度のボス戦やチャレンジコンテンツに対応できる「火力がある」と見なされることもあります。
「DPS」はゲーム内の役割名でもある
DPSという言葉は、単なる数値のことだけではありません。多くのゲームでは、プレイヤーの役割を以下の3つに分けて考えることがあります。
- 敵にダメージを与える「DPS(攻撃役)」
- ダメージを引き受けて味方を守る「タンク」
- 味方を回復する「ヒーラー」
この中でのDPSは「攻撃担当」という役割のことを指します。プレイヤーが選ぶキャラクターやクラスが、このゲーム用語であるDPSに該当します。
また、DPSはキャラクターの「最大ダメージポテンシャル(総合的な火力性能)」を指す言葉としても使われます。
これは、装備、スキル、バフ、そしてチーム内の他キャラクターとの相性など、あらゆる要素を数学的に分析して、どれだけ火力が出せるかを計算するものです。このような計算は複雑ですが、それによって新しいビルドや戦術を考えることができます。
こうした使い方は、MMORPGを中心としたPvEコンテンツやRAID戦などで特に重視されます。
RPG以外でも使われるDPS
もともとはRPGで使われていた言葉ですが、今ではさまざまなゲームジャンルで使われています。
たとえば、FPS(ファーストパーソン・シューティング)などのシューティングゲームでは、ショットガン、ピストル、マシンガンといった武器に対してDPSを計算することがあります。
1発あたりのダメージ、連射速度、リロード時間などを総合して、
「この武器はどれだけ効率よくダメージを出せるか?」を測るための目安になるのです。
DPSが高ければ強い?注意したい点
DPSはあくまで「理論上の数値」です。
DPSの高さがそのままプレイヤーの強さを示すわけではありません。
いくら装備やレベルが高くても、立ち回りが悪かったりチームとの連携がうまくいかなければ、実戦ではそのDPSを活かしきれません。
逆に、DPSが低めでも、判断力や状況への対応力、連携のうまさ次第で大きく貢献することもできます。
また、いくら高DPSでも、戦闘開始から10秒で倒れてしまえば意味がありません。
高DPSの武器を持っていても、命中率が低ければ有効打にならないということもあります。つまり、「火力が高い=強い」とは限らないのです。
DPSはあくまでひとつの指標であり、それをどう活かすかが重要なのです。
DPSとはゲームの中核をなす概念のひとつ
DPSの中でも非常に基本的かつ奥深いゲーム用語です。
タイムリミット付きのボス戦や、チーム全体の役割分担を考える上でも、DPSの理解は欠かせません。
ただし、数字がすべてではありません。ゲームの勝敗を左右するのは、プレイヤーの判断力やチームでの連携なのです。