中世ゲームは、歴史上の世界をデジタルで再現した舞台で展開します。最高の中世ゲームでは、兵士たちが剣や石弓、投石機、弓矢で戦っていた、臨場感あふれる中世の世界で繰り広げられます。ヨーロッパの中世時代は、5世紀から15世紀までの長きに渡っているため、作り手側が焦点を当てられる物語、出来事、文化的要素などが豊富に伝わっています。
これまで出ているオンラインの中世ゲームを調べてみると、中世時代の重要な局面をモチーフにしている作品が多々みつかります。このジャンルの大きな魅力のひとつと言えるでしょう。中世時代の、しばしば暴力的な歴史には、多くの人々を魅了する要素が満載なのです。イギリスの草原での農具での戦いから、スカンジナビアの山岳地帯で戦士たちが振るう大剣まで、迫力ある舞台や場面が無数に存在します。
中世ゲームはまた、王族が栄えていたかつての時代へのノスタルジーも、魅力のひとつです。このジャンルのゲームには「王と国のために!」といったかちどきがしばしば登場し、戦いの熱気を求めるプレイヤーを熱中させてくれます。そしてこれがまた、中世ゲームのストーリー面にもつながっているのです。このジャンルのトップタイトルにはいずれも、全体を通じたストーリー上の到達点が用意されています。メインストーリーを追っていく中で、話の細かな横糸が本編にからんでくることで、重厚な物語が紡がれていくわけです。
このような多層的な背景世界がこのジャンルの作品にはつきもので、ゲームシステム上も様々な工夫を可能にしています。オンラインの中世ゲームにもその多様性は反映されており、シングルプレイゲーム、マルチプレイゲーム、MMO(多人数オンラインゲーム)、アーケードゲームなど多種多様です。これは様々な形で敵と戦えることを意味します。一人のレンジャーとして縦横無尽に活躍してもいいですし、MMOに参加してチームで勝利をつかむこともできるのです!
中世ゲームはファンタジー要素を活かしている場合が少なくありません。サブジャンルの中世ファンタジーも、元となっている史実系作品と同じくらい人気があります。近年の中世ファンタジーゲームの人気は、いくつかの映画作品のヒットに後押しされています。古典的な武器や兵器、気高い目的と旅路、そして異形の生物たちを組み合わせることで、可能性が大きく広がるのです。中世の文化の多くが精霊、魔術、霊的な力に注目していました。そのため、中世ファンタジーというサブジャンルは超常の領域を探るのに理想的と言えるのです。
中世ゲームは原則、史実に基づいています。戦士たちは剣、盾、鎧など、実際に使用され、戦果を挙げていたことがわかっている武具を使って戦います。そのため、作中でも当時の戦術に近いものを展開することになるでしょう。テレポートで素早く移動するわけにはいきません。魔法の呪文で敵の武器を弾いたりもできません。現実的な戦闘技能と、当時普及していた武器を駆使するしかありません。
一方で、中世ファンタジーゲームは、ファンタジーの名の通り、リアル志向が抑えられています。歴史のみならず、この100年ほどに文学や映画において生み出されてきた濃厚なファンタジー世界をもモチーフとしているのです。中世ファンタジーゲームを作ったり遊んだりする楽しみのひとつは、そこから生み出される架空の歴史を堪能できる点です。
武器の大半や、戦いの局面など、リアル志向といえる要素も、もちろんあります。ただし中世ファンタジーでは、リアル志向からは離れる副次的要素が登場してきます。近年目にしてきた中世ファンタジー映画、テレビシリーズ、小説などを思い出してみてください。主人公たちは剣や斧のみならず、呪文もつかいこなします。敵は人間以外にも、オークやドラゴン、時には不死の存在も出てきます。
中世ゲームと、ファンタジー側との大きな違いがそこにあるのです。前者では人間同士が中世時代のリアルな戦闘に身を投じるのに対し、後者では魔法を駆使して人外の敵を倒すことができます。どちらも共通の敵に対して実力を発揮することで勝ち進めますが、両者の違いは、戦いの舞台となる場所、武器、活かせる能力、そして敵の素性に現れています。
最高の中世ゲームにはいくつかの共通要素がありがちです。ストーリーやキャラクターの顔ぶれは違っても、このジャンルやそのサブジャンルの作品では、いくつかの根本的な要素が共通しています。中世ファンタジーゲームや中世ゲームで見かける要素には以下のようなものがあります:
ほとんどの中世ゲームでは何らかの集団か組織に所属することになります。戦士の一団を率いたり、チームの一員になったりします。これにより、軍団の資源、強み、弱点(および敵側のこれらの要素)に応じた戦術や戦略を練るという一面が出てきます。
中世ゲームを語るなら、武器や技能は避けては通れません。配下の戦士たちには、戦いに使える武器と、育てることのできる技が必要です。最高の中世ゲームの大きな魅力のひとつが、ゲームが進むにつれて武器や技能を増やしていける点です。中世ファンタジーゲームでさえ、歴史上の記録を参考にしている場合が多いのです。これにより戦闘が奥深くなり、プレイヤーが歴史上の驚くべき事実を知る機会にもなるのです。
物語には戦う相手と、戦う理由が必要です。中世ゲームにはしばしば、中世時代に実在した君主や戦士たちをモデルにした魅力的な敵が登場します。中世ファンタジーゲームでは標準的な敵をもとに、常軌を逸した能力を付与しています。結果としてドラゴン、魔術師、他の世界からのモンスターなどと戦うことになったりします。ただし、結局のところ、ファンタジー要素があってもなくても、戦っている相手は敵の軍勢なのです。
傑作中世ゲームの多くは何らかの成長要素を含んでいます。新たなスキルを習得したり、新顔のキャラクターに出会ったり、謎を解いたり、アイテムを集めたりする中で、大きな目標はシナリオを攻略して自分自身を強化していくことになっているはずです。このジャンルの様々な魅力と組み合わせると、遊ぶたびに体験が変わる、臨場感の高い体験ができるわけです。
誰でも楽しめる要素を見つけられるジャンルと言えるでしょう。歴史上のどこかにタイムトラベルして、剣や斧で戦うのに最も近いのが(かつ安全なのが)中世ゲームなのです。歴史の扉を開き、思い入れのある世界で伝説となりましょう!